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  • 執筆者の写真: 上層区管理局
    上層区管理局
  • 2021年1月5日
  • 読了時間: 2分

ここは上層、下層の二つに分かたれた世界。


遠い昔、世界人口の大半は豪奢な建物の多い上層に住む、

魔法に愛されし者たち【エタンセル-étincelle】であった。

魔法から隔たり、遠い者たち【オプスキュリテ-obscurité】は、

ごく少数の民を引き連れ、隠れるように地面奥深くの下層で暮らしていた。

また、二種族の領地は【中立地帯-zone newtre】にある洞窟を通ることでのみ、行き来が可能である。  



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エタンセルは魔法と共に生きる種族である。

家事や仕事に始まり、日々の生活の燃料などにも魔法を用いる文化を持つ。

彼等が魔法を失うことがあったならば、彼等の明日はいともたやすく破綻するだろう。


しかし、彼等にとっての魔法とは生来の才能である。決して奪う事は叶わない。

彼等にとっての魔法石の使用用途は、ブロットの蓄積を防ぐための装飾品に他ならない。

黒ずんで汚れてしまった魔法石を中立地帯の洞窟に投棄していた過去も事実である。


上層では数多くの魔法石商人が日々沢山の魔法石を売り捌いている。

近頃は劣化品の人工魔法石も出回っているとの報告が上がっている。



オプスキュリテは、魔法と隔絶された種族であった。

エタンセルとは異なり、魔法を使うことが出来ない種族であると長年信じられていた。

そのため彼等の祖先は迫害され、地下深くに追いやられていた。


しかし、彼等は魔法石と魂を連結させ、共有することで魔法の使用が可能となることが判明した。

彼らは地下深くで研鑽を重ね、上層から投棄された魔法石からブロットを取り除く技術、そして魔法石をより彼等の魂に添うかたちに加工する技術を得た。

それらの能力を生かし、上層へ稼ぎに出る者も居たという。



そして、オプスキュリテは長い年月をかけて民を増やし、魔法石を収集し、

ある日、エタンセルへ向けて宣戦布告を言い渡す。

それが【始まりの戦争】であり、その戦火は中立地帯を不毛の野に変えた。

中立地帯は今なお、人の暮らせる環境では無い。


戦争は現在停戦中となっているが、二種族の関係は冷え切り、緊張状態にある。

停戦条約として、

・互いの領地に許可無く踏み入らないこと

・予告行為の無い戦闘、戦争をしないこと 

が結ばれているほか、

市井において

・異種族の友人、恋人を持つことへの差別や規制

・異種族に肩入れする、またはそれに類する発言の弾圧 

なども報告されている。


これらを犯すことについて発生する不利益を、当局は一切関知しない。

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